残念ながら・・・
付近の家々はことごとく破壊され、車もひどい交通事故にあったような状態で、津波の破壊力の強さを改めて痛感。
親父の墓は見るも無残に、一番内部のコンクリートの基礎のみ残し、上物は数メートル先に散在している状況。付近を念入りに見廻ってみたものの、残念ながらお骨が入った袋は見当たらず、軽いものだけに何処か遠くへ運ばれてしまったんだろうと諦めざるを得ない。
墓石については、元の場所へ戻そうにも人力で動くような重量ではなく、表面をキレイにするくらいしか出来ない無力さに涙が出る。それでも、家紋や名前の入った部位をなんとか土台まで運んできてプチお墓を完成させ、お線香をあげた。
場所的にかなり海に近い場所なので瓦礫の撤去などは進んでいない地区で、自衛隊がこのGWから撤去作業を初めているらしく、本当に感謝の言葉もない。
まだまだ、先が見えてこない復旧作業の完了。復旧作業が終わった先に、この土地での生活ははたして始まるんだろうか?地震や津波が100%こないという保証が出来ない以上、住み慣れた、愛着のある土地を離れざるを得ない人たちも多くいることを考えると胸が痛い。
仙台到着
東日本大地震後、初めての帰郷。
実家は幸いにも津波の被害はギリギリでまぬがれた名取市。本当に数キロ手前まで津波が押し寄せていたらしい。
この連休に、実家で壊れてしまった家具やエクステリア周りの補修をするつもり。また、親父の墓の片付けとお骨の捜索。難しいと思うけれど、なにかアクションを起こさないと気が落ち着かない。
昨夜23:30新宿発の深夜バスで6:30に仙台着。寝ている間に到着するので楽といえば楽。
深夜バスは沢山の乗客がいて満席状態。実家へ帰る人やボランティアに参加する人など、様々なんだろうな。
サービスエリアではガンバレ日本!の旗を背負った車が多くてちょっと感動。若い子たちが多いようだが、マダマダ日本も捨てたもんじゃない。